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『東柱の時代(동주의 시절)』 /柳銀珪、戸田郁子(류은규, 도다이쿠코)(土香刊行)
¥3,500
予約商品
(本写真集は韓国語で出版され、日本語のリーフレットがつきます。版元から直接発送されます。) 『東柱の時代(동주의 시절)』 /柳銀珪、戸田郁子(류은규, 도다이쿠코)(土香刊行) 新刊本を送り出すときの昂揚と不安。韓国で「一人出版社」を始めて15年になる私は、すでに何度も経験していることなのに、決して「慣れる」ことなどない。 9月初めに上梓した『東柱の時代(동주의 시절)』が、韓国の書店で動き始めた。私はドキドキしながら、日々を過ごしている。 作っているときは無我夢中だったが、いざ出来上がってみると、韓国の読者はこの本をどう受け止めるだろうかと、不安が募る。まるで自分の生き様を世にさらけ出し、是非を問われているような心持ちだ。 『東柱の時代』は、間島で生まれ育った尹東柱(ユン・ドンジュ)と、同時代を生きた人々に思いを馳せる写真資料集だ。尹東柱自身の写真はない。尹が故郷で書いた20編の詩と、200点余りの写真で構成した。 韓国で「国民詩人」と呼ばれる尹東柱だが、実は有名なのは、故郷を離れて京城や東京で書いた詩だ。 私は、詩人の故郷である間島、現在の中国吉林省延辺朝鮮族自治州で3年余り暮らし、その後もしばしば訪れていることから、間島時代の詩人に焦点を当てて、本を作りたいと考えた。 きっかけは、福岡、京都、東京で尹東柱を追慕し顕彰する活動を続ける人々との交流だった。 1年前から「尹東柱と詩を読む会」の活動に参加して、詩人が故郷の間島で書いた詩を、日本の人々と共に読み解いている。コロナ禍で、オンラインで行われるようになったため、仁川の私も参加できるようになった。とても深い、学びの場だ。 自分一人で詩集を読んでいたときには、決して気づくことのなかった貴重な意見が出て、なるほどと感嘆することも多い。同時に、間島の風景を知らないメンバーが、詩の中に出て来る山や木など、詩人の育った環境を知りたがっていることを知った。 写真家であるつれあいの柳銀珪(リュ・ウンギュ)と私は、30年来、中国朝鮮族の古い写真を集め、整理する作業を続けてきた。わが家には、これまで蒐集した5万枚もの写真がある。それを使えば、詩人の故郷がどんな場所だったか、どういう暮らしがあったか、可視化することができると考えた。一枚の写真はときに、千の言葉よりも重みを持つ。 発行元 :株式会社土香(韓国・仁川) 発行日 :2022年 サイズ :A5 ページ数:159ページ ISBN: 9788998135089
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亀山 仁 Burma/Myanmar 戦禍の記憶2019–2024
¥5,500
亀山 仁 写真集 『Burma/Myanmar 戦禍の記憶2019–2024』 写真集を開くと、まず真っ直ぐとこちらへ向けられた古老たちの眼差しと出会う。 顔にしっかりと刻まれたしわ。感情を抑えたような表情とは対照的な、瞳の煌めきが印象深い。 ページを手繰っていくにつれ、ふと気づく。 彼らは、ただカメラのレンズを見ているのではない。 その向こうにいる亀山氏を見つめているのだ。 そして亀山氏にとって撮ることとは、目の前に相対した一個人として、同時に日本人という大きな自意識を以って、彼らの思いを引き受けることだ。 ミャンマーでは2021年のクーデター発生から4年の月日が経つが、依然として緊迫した状態が続いている。 本写真集は、国内に足を踏み入れられない状況下で、隣接したインドのインパールやタイのメソトで取材を重ね、ミャンマーの歴史と現状への新たな視座を含んで編まれた一冊だ。 第二次世界大戦終戦から80年を迎える2025年、「写真表現者としてできることを実行していきたい」と亀山氏はあとがきに綴った。 表紙には、手を繋いだ子供の後ろ姿。 ポロシャツの背中にプリントされた避難先施設の名前であろう「New Blood」という言葉に、国境を超えた連帯の希望が託されているように見えた。 モノクロの静謐な写真群と、仔細に記された現地のエピソードは、私たちの知らないミャンマーを、忘れてはならない歴史を教えてくれる。 発行元 :株式会社 冬青社 発行日 :2025年4月14日 サイズ :26.9 x 1.7 x 26 cm ページ数:96ページ ISBN: 978-4−88773-215-5
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深瀬昌久『洋子』
¥7,150
深瀬昌久 写真集 『洋子』 深瀬昌久、不朽の名作『洋子』── 奇跡の復刊! 「他者との深い共同性を、愛と呼ぼうと、鏡と呼ぼうと、おそらく同じことであるには違いない。」(戸田昌子) 1978年刊行の朝日ソノラマ写真選書8 深瀬昌久著『洋子』は、深瀬作品を代表し決定づけるシリーズとして位置づけられながら、長らく絶版でした。この度、約半世紀ぶりに刊行される本書は、モデルである三好洋子さんの全面的なご協力のもと、深瀬昌久アーカイブスディレクターであるトモ・コスガさんの監修により、原版のすべての写真と文章を収録しました。 また新たに、参照される当時のテキストと戸田昌子さんによる寄稿文、そして三好洋子さんからの復刊に寄せられた言葉を収載し、一冊の名作写真集が時間を経て今に蘇ることの意義を、構成や造本の面からも追求したものとなります。 監修:トモ・コスガ Book Design:鈴木千佳子 発行:赤々舎 Size: H245mm × W245mm Page:168 pages Binding:Hardcover bilingual (Japanese and English) Published in April 2025 ISBN:978-4-86541-196-6
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【 ギャラリー冬青 7月期 】トークイベントVol. 2チケット
¥2,000
ギャラリー冬青 7月期 写真展トークイベントVol. 2のご案内 亀山仁写真展「Burma/Myanmar 戦禍の記憶」 会期:2025年7月4日(金) - 7月26日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 7月18日(金) 19:00〜20:30に東京新聞特別報道部記者(元バンコク支局長)北川成史様をお迎えしトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 7月期 】トークイベントVol. 1チケット
¥2,000
ギャラリー冬青 7月期 写真展トークイベントVol. 1のご案内 亀山仁写真展「Burma/Myanmar 戦禍の記憶」 会期:2025年7月4日(金) - 7月26日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 7月5日(金) 17:00〜18:30に加納 満(写真家)様をお迎えしトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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落合由利子写真集『東欧1989 EASTERN EUROPE』
¥8,000
1989年、東京で写真家として活動していた落合由利子は、ベルリンの壁崩壊のニュースを聞きインスピレーションを得ます。ヴィム・ヴェンダースの映画『ベルリン・天使の詩』に触発されたイメージ──ベルリンの壁の前を歩く天使の姿──でした。 映画の中で永遠を生きていた天使が人間になることを望んだことと、テレビから流れ出るニュース映像の傍観者でいることで感じる違和感が重なり、その土地や人々に出会って、話して、その手に触れたいという思いで、落合は現地を訪れることにしたのです。 落合が撮りたかったものは、新聞やテレビで報じられる社会主義崩壊という物語の登場人物ではなく、新たな日常を生きるごく普通の人びとの存在でした。 ベルリンを振り出しにチェコスロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアを3カ月間かけて旅した落合が見たもの。それが「東欧1989 EASTERN EUROPE」です。 落合の写真をいま見ることは、当時の人びとを思うことであると同時に、その後の人びとの人生を想像することでもあります。ある人にとっては当時の記憶に照らし合わせ、その頃まだ生まれていなかった人にとっては歴史の出来事として、それぞれがこの時代と現在について考えるきっかけになることを願っています。 タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター) 落合由利子 Yuriko Ochiai 1963年埼玉県生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科卒。1989年ベルリンの壁崩壊直後にその時代に生きる人間の存在を写真に留めるべく東欧諸国を巡り、自給自足を基盤とする人間の根源的な生活を求めてルーマニアの山間の村で暮らしながら写真を撮る。写真に出会った頃から生活と写真を一つにしたいと思ってきた。それは自分がわかりたいこと、確認していきたいことを、写真を通して表現していくということ。 著書に『働くこと育てること』(草土文化、2001年)、『絹ばあちゃんと90年の旅 幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)。共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)ほかがある。 判型:W210×H265 頁数:116頁 掲載作品81点 製本:ハードカバー クロス装 著者 落合由利子 寄稿 毛利嘉孝 デザイン 安田真奈己 印刷 株式会社サンエムカラー 刊行日 2025年4月 発行所 プルナブックス ISBN:978-4-9914151-0-4 C0072
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【 ギャラリー冬青 6月期 】トークイベントVol. 2チケット
¥2,000
ギャラリー冬青 6月期 写真展トークイベントVol. 2のご案内 落合由利子写真展「CORNEREVA ROMANIA 1991」 会期:2025年6月6日(金) - 6月28日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 6月14日(土) 17:00〜18:30に大森克己(写真家)様をお迎えしトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 6月期 】トークイベントVol. 1 チケット
¥2,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 6月期 写真展トークイベントVol.1のご案内 落合由利子写真展「CORNEREVA ROMANIA 1991」 会期:2025年6月6日(金) - 6月28日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 6月6日(金) 19:00〜20:30に毛利嘉孝(社会学者、東京藝術大学院教授)様とタカザワケンジ(写真評論家)様をお迎えしたトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 5月期 】トークイベントVol. 2 チケット
¥2,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 5月期 写真展トークイベントVol.1のご案内 田中亜紀写真展「Long Way To Sunshine 1989-2025」 会期:2025年5月2日(金) - 5月31日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 (5/3含む)休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 5月17日(土) 17:30〜18:30にトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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Kostas Maros写真集『Cabaret Bizarre』
¥14,500
Kostas Maros写真集『Cabaret Bizarre』 (Christoph Merian Verlag刊) タイトル:「Cabaret Bizarre」 作家名:コスタス・マロス / Kostas Maros 価格:13,182円(+消費税10%:1318円) 判型:295 × 215 mm 頁数:166頁 掲載作品:92点 製本:ハードカバー 発行年:2022 言語:ドイツ語、フランス語、英語 ISBN : 978-385616-981-7 1930年代初頭ベルリンのキャバレーにインスパイアされスイスのバーゼルで始まった、ちょっと奇抜なキャバレー『キャバレー・ビザール』。2008年のバーゼルでの舞台から、チューリッヒ、バーデン、ジュネーブ、ローザンヌ、ストラスブール、ベルリン、ミュンヘン、ナポリ、バルセロナなど、ヨーロッパ全土で開催されている。毎年年に3回開催され、作家のコスタスは今まで50回以上同行し撮影を続けてきた。舞台のみならず、出演者の人間性に惹かれ、舞台裏でも多く撮影されたドキュメンタリー作品。 好評につき東京での販売分が在庫切れになりました。 次の入荷は2025年5月末を予定しております。 ご理解頂けます様お願い申し上げます。 国内送料無料。 ※お急ぎの方は、KG+PICK UP No. 37会場内または下記リンクからもお求めいただけます。 https://gallery.om-kyoto.com/products/cabaret-bizarre-%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B9-%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%82%B9-kostas-maros
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公文健太郎『煙と水蒸気』by COO BOOKS
¥8,800
SOLD OUT
公文健太郎 写真集 『煙と水蒸気』 手のひらで、大切な手帳をそっと開くような、小さなサイズが愛おしい。 公文健太郎さんの新刊写真集『煙と水蒸気』 丁寧な装丁に、手のひらサイズながら見応えのあるボリューミーさ。 最後にオリジナルプリントがランダムに1点入って1万円しないという、 こんなサービスもりもりで破格‥ 公文さんのお人柄やエッセンスがたっぷりつまっていながら、 いつもの公文さんのイメージとはまた異なる印象もうかがえます。 ギャラリー冬青が写ってるイメージも掲載されていますので探してみてください。 ご覧いただけるようサンプルを置いておりますのでぜひお手に取ってご覧ください! 2024年11月4日初版発行 価格:8000円(税別) *オリジナルプリント付 発行:COO BOOKS サイズ:154mm×108mm 400ページ 写真・文:公文健太郎 編集:藤木洋介(Yosuke Fujiki Van Gogh Co.,Ltd.) 翻訳:ロバート・ツェツシェ デザイン:宮添浩司 印刷・製本:ライブアートブックス
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【通常版】Jung A Kim写真集『reminiscence』(KEHRER社刊)
¥4,950
【通常版】 Jung A Kim写真集 『reminiscence』(KEHRER社刊)
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深瀬昌久『遊戯』
¥7,150
深瀬昌久 写真集 『遊戯』 深瀬昌久の原点『遊戯』── 半世紀を超えて、蘇る。 深瀬昌久の初となる写真集『遊戯』(中央公論社 映像の現代4)は、1971年に刊行されました。深瀬が十数年にわたり撮影した写真群を、『カメラ毎日』編集者の山岸章二によりオムニバス形式でまとめられたこの一冊は、深瀬の原点にして、その後の作品を方向づけるイメージに満ちています。 『遊戯』は、写真と人生との鮮烈な対応を表すように6章で構成されました。 鰐部洋子を家畜をほふる屠場に伴い、解体される家畜の姿と黒いマントでポーズをとる洋子を撮影した「屠」、その後結婚した洋子との結婚式や新婚生活を私小説風に写し出す「寿」、家出をした深瀬が新宿のアンダーグラウンドシーンで共同生活を送った日々に撮った「戯」、昔の恋人である川上幸代の妊娠時の姿も収めた、最も初期の作品である「冥」、洋子とその母を撮影した「母」そして「譜」。 自身と自身の身内にレンズを向け、生と死の対照とつながりを赤裸々に写し、生きることの遊戯に満ちた有りようを写真表現を通して表した、深瀬の圧巻の第一作目の写真集です。 今回の『遊戯』復刊に際し、原版に掲載する全ての写真と文章を収載しました。その上で、デザインによる再構築を目指し、写真と周囲の空間との関わりや、タイトルの多重露光的造形など、時代を超えた深瀬への応答とも言えるものです。 「Homo Ludens」の営みを幾重にも投げかける写真集『遊戯』は、深瀬作品への、そして私たち自身への視座として、あらためて重要な一冊となるでしょう。 監修:トモ・コスガ Book Design:寄藤文平 垣内晴 発行:赤々舎 Size: H280mm × W225mm Page:128 pages Binding:Hardcover bilingual (Japanese and English) Published in April 2025 ISBN:978-4-86541-197-3
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【 ギャラリー冬青 5月期 】トークイベントVol. 3 チケット
¥2,000
ギャラリー冬青 5月期 写真展トークイベントVol. 3のご案内 田中亜紀写真展「Long Way To Sunshine 1989-2025」 会期:2025年5月2日(金) - 5月31日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 (5/3含む)休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 5月24日(土) 16:00〜17:00にトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 5月期 】ライブ&トークイベントVol. 1 チケット
¥2,000
ギャラリー冬青 5月期 写真展トークイベントVol.1のご案内 田中亜紀写真展「Long Way To Sunshine 1989-2025」 会期:2025年5月2日(金) - 5月31日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 (5/3含む)休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 5月2日(金) 18:00〜19:30に尺八ライブ付きトークイベントを開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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鶴巻育子 写真集 『ALT』 サイン入り
¥8,000
鶴巻育子 写真集 『ALT』 発行元 :Jam Books 印刷所 :株式会社 八紘美術 デザイン:宮添浩司 発行日 :2024年9月27日 サイズ :B4変形(285mm×275mm) ページ数:ハードカバー240ページ 2024年9月27日〜11月11日、品川キヤノンギャラリーSにて開催した写真展「ALT」に併せて発行された写真集。 1. 隣にいる人 2. ※写真はイメージです 3. 見ることは何か 3つのセクションで構成されています。 -------------------- 目を使って仕事をする写真家の自分とは対極にある「見えない、見えづらい世界」を覗いて見たい。そんな好奇心から始まったプロジェクトが「ALT」です。 人は情報の80~90%を視覚から得ていると言われています。取材当初、私はその情報を得ずに生きる視覚障害者の人々の苦労ばかりを想像していました。しかし個人差はあるものの晴眼者となんら変わりない彼らの生き方を目の当たりにしました。 また視覚障害と言っても見え方は個人個人異なり非常に複雑で、簡単にカテゴライズできるものではないことを知り、私は知らず知らずのうちに偏見や先入観を持っていた自分に気づきました。 彼らと関わる中で言葉でのやり取りにおける難しさを実感せざるを得ませんでした。しかし当然ですが、相手が晴眼者であってもミスコミュニケーションは起こり得るものです。私は他者との認識のズレに違和感を抱くより、まずは自分の知らない領域に一歩足を踏み入れてみることを優先しました。すると、私ひとりでは辿り着けなかった気づきやアイディアが浮かび、新しい世界が見えた気がしました。 約4年の間に多くの視覚障害者の人々と時間を共有した中で最も興味深かったのは、彼らが頻繁に「みる」という言葉を口にすることでした。私は改めて見ることの意味を考えるようになり、いかに自分の視野が狭いかを思い知る体験をしたのです。 目で見ることが全てではない。 感じることは見ること。 見ることとは何か。 「視覚障害者に興味を持ってくれるのが嬉しい」「面白い形で自分たちの世界を表現してもらいたい」彼らの言葉が支えとなり、この作品を完成することができました。このプロジェクトに協力していただいた方々に心から感謝申し上げます。 2024年11月 鶴巻育子 ※ALTとは alternateの略。代わりのもの、代替え、交互の、他の可能性、他の手段。X(旧Twitter)では「+ALT」ボタンは代替えテキストの略称で、画像の説明を示す用語として使われています。 -------------------- 鶴巻育子(つるまきいくこ) 1972年東京生まれ。写真家。1997年の1年間渡英し語学を学ぶ。帰国後、周囲の勧めで 写真を学び始めた。カメラ雑誌の執筆や写真講師など幅広く活動する一方、2019年に東京・目黒に写真ギャラリー Jam Photo Gallery を開設。著名写真家による企画展の開催に加え、若い写真家にも発表の機会を提供し、展示のキュレーションも行っている。国内外のストリートスナップで作品を発表しながら、視覚障害者の人々を取材し「みること」をテーマとした作品にも取り組んでいる。 http://www.ikukotsurumaki.com
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【 ギャラリー冬青 4月19日 】コスタス・マロス写真展トークイベントチケット
¥2,000
ギャラリー冬青 4月期トークイベントのご案内 *トークイベント コスタス・マロス(写真家)×北桂樹(現代写真研究家) 4月19日(土)16:00〜17:30 場所 : ギャラリー冬青 ※要予約 ※参加費:2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【ご予約受付中】パトリック・タベルナ写真集『NOS VIES PARTAGEES』
¥14,500
パトリック・タベルナ写真集『NOS VIES PARTAGEES』 この度、ご好評につきパトリック・タベルナ写真集『NOS VIES PARTAGEES』の入荷が決定いたしました。 【写真集につきまして】 ▪️タイトル:『NOS VIES PARTAGEES』 by パトリック・タベルナ ▪️価格: 14,500円(税込)※日本国内送料無料 ▪️納期:ご注文いただいてから5週間後 ※ 限定入荷のため、最大お一人2冊までとさせていただきます。 ※着日時指定は不可とさせていただいております。 ご入金をいただきました後、ご予約を確定とさせていただきます。
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【 ギャラリー冬青 1月 】勝見里奈トークイベント チケット
¥2,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 1月トークイベントのご案内 1月21日(火) 19:00〜20:30に「勝見里奈トークイベント」を開催いたします。 〈ゲスト〉 勝見里奈写真集『すぐ側の家』編集者:椿昌道 写真史家 : 戸田昌子 ※要予約・参加費2,000円(税込) ※こちらのイベントはギャラリー冬青の1月期写真展内容とは関係ございません。 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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立ち見チケット【 ギャラリー冬青 1月期 】トークイベントVol.2 チケット
¥2,000
SOLD OUT
※こちらは、【立ち見チケット】となります。ご了承ください。 ギャラリー冬青 1月期 写真展トークイベントVol.2のご案内 小林紀晴写真展「Asia Collection 1991-2024」 会期:2025年1月9日(木) - 1月25日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 1月18日(土) 16:00〜17:30に「渡部さとる(写真家)× 小林紀晴(写真家)トークイベント」を開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 1月期 】トークイベントVol.2 チケット
¥2,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 1月期 写真展トークイベントVol.2のご案内 小林紀晴写真展「Asia Collection 1991-2024」 会期:2025年1月9日(木) - 1月25日(土) 11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 休廊 入場無料 ★トークイベント開催★ 1月18日(土) 16:00〜17:30に「渡部さとる(写真家)× 小林紀晴(写真家)トークイベント」を開催いたします。 ※要予約・参加費2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 3月8日 】柳原美咲写真展トークイベントチケット
¥2,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 3月期トークイベントのご案内 *トークイベント 柳原美咲(写真家)×中村征夫(写真家) 3月8日(土)16:00〜17:30 場所 : ギャラリー冬青 ※要予約 ※参加費:2,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 2月22日 】青木弘写真展トークイベントVo.1 チケット
¥3,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 2月期トークイベントのご案内 Photo Exhibition for Better シリーズの第2弾として開催される青木弘写真展『Bricolage (ブリコラージュ)』内にてトークイベントを開催いたします。ライブの収益の一部はPEACEisプロジェクトへ寄付されます。 *トークイベント Vo. 2 リチャードとの出会いから2022年にスタートした養鶏場プロジェクトの「今」詳細アップデートをお話しいただきます。今までカルチャーセンターなどでのトークイベントに参加されたことのある方向け! 2月22日(土)16:00〜17:30 場所 : ギャラリー冬青 ※要予約 ※参加費3,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。
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【 ギャラリー冬青 2月8日 】青木弘写真展トークイベントVo.1 チケット
¥3,000
SOLD OUT
ギャラリー冬青 2月期トークイベントのご案内 Photo Exhibition for Better シリーズの第2弾として開催される青木弘写真展『Bricolage (ブリコラージュ)』内にてトークイベントを開催いたします。ライブの収益の一部はPEACEisプロジェクトへ寄付されます。 *トークイベント Vo.1 青木さんがどうして写真家になったのか、またリチャードとの出会い、中央アフリカ初の大規模養鶏場プロジェクトの概要をお話しいただきます。初めて青木さんのトークイベントに参加される方におすすめです。 2月8日(土)16:00〜17:30 場所 : ギャラリー冬青 ※要予約 ※参加費3,000円(税込) 参加をご希望の方は、こちらからチケットをご購入いただけます。 ※チケットの発送はございません。当日受付にてお名前をお伝えください。